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(左は、妻、敬子の撮影した写真。右は、著者によるもの。) ニューヨーク・オベリスク (アメリカ・ニューヨーク)高さ: 21.2メートル重さ: 193トン材質:赤色花崗岩 創建者:紀元前 1470年頃 新王国第18王朝 トトメス3世創建場所:ヘリオポリス 再建場所: 1881年1月 ニューヨーク・セントラルパーク メトロポリタン美術館裏
外国へ持ち出された古代エジプト最後のオベリスク。 1869年、スエズ運河開通時に、トルコのエジプト太守イスマールからアメリカ合衆国へ贈呈された。元々は、ロンドン・オベリスクと一対でヘリオポリスに建立された。「クレオパトラの針( Cleopatra’s Needles )」と呼ばれているが、なぜこの名がついたかは不祥である。エジプトから搬出する時には台座とオベリスク底部の間に青銅製のカニ 2匹が残っていたが、これらにはローマ皇帝アウグストスがオベリスクをヘリオポリスからアレキサンドリアに移築した理由がギリシャ語とラテン語で刻文されている。 1881年1月、古代エジプトのオベリスクがニューヨークのセントラルパークに再建されたが、現在では「摩天楼」で世界的に有名なこの大都市には、当時、オベリスク以外の高層ビルはなかった。 1988年5月、小生がここを訪れた時、このオベリスクは美しい花々にうずもれて、いまなお都会の喧騒から隔離されたセントラルパークを見下ろしていた。
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